航空会社情報の記事一覧

日航、12月から燃油サーチャージ引き上げ

日本航空、燃油サーチャージ値上げ、2段階アップ?6、7月水準に

日本航空(JL)は12月1日以降の発券分について、燃油サーチャージを値上げする。8月から9月のシンガポールケロシン市況の平均価格に応じたもの。JLの適用条件表では2ゾーン分のアップとなり、今年の6月から7月発券分と同水準に戻ることになる。例えば、北米本土、欧州、中東、オセアニア路線は、片道で現行よりも5000円高い2万6000円となる。詳細は下記の通り。


▽JL、燃油サーチャージ改定(路線:改定後/現行)
日本/韓国:2500円/2000円
日本/中国、台湾、香港:6500円/5500円
日本/グアム、フィリピン、パラオ、ベトナム:8000円/6500円
日本/タイ、シンガポール、マレーシア:1万3000円/1万500円
日本/インドネシア、インド、ハワイ:1万6500円/1万3500円
日本/北米、欧州、中東、オセアニア:2万6000円/2万1000円

ミャンマー直行便:全日空、12年ぶりに再開

日本とミャンマーを直行で結ぶ定期航空便が12年ぶりに再開し、15日午前、全日空(ANA)のヤンゴン行き第1便が成田空港を離陸した。直行便はビジネス席38席のみの小型旅客機「B737」を使い、月・水・土に週3往復する。ミャンマーの民主化進展への期待感から、ANAは日本企業の出張需要を見込んでいる。

 同国との直行便はANAが96年7月に関西−ヤンゴン間に就航したが、政情不安を受け00年3月から運休、入国にはタイやシンガポールでの乗り継ぎが必要な状態が続いていた。だが昨年誕生したテインセイン政権は民主化や経済改革に積極的に取り組み、進出を検討する日本企業が増加。直行便を求める声が高まっていた。

 この日離陸した第1便は満席だった。出発前の記念式典でANAの伊東信一郎社長は「経済成長のポテンシャルが高く、世界中から注目を浴びている。もっと大きな飛行機で毎日飛べるようにしたい」とあいさつ。ミャンマーのキンマウンティン駐日大使は、1日80人程度だったビザの申請者が新政権誕生後200人ほどになったと述べ、「直行便により(人の交流が)さらに活発になると信じている」と就航を歓迎した。【

エミレーツ航空、エアバスA380機内で携帯電話が使えるサービスを提供開始 エミレーツ航空
世界初エアバスA380機内で携帯電話が使えるサービスを提供開始
?機内通信サービスで業界初を達成?

 

エミレーツ航空(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ、会長:シェイク・アハメッド・ビン・サイード・アルマクトゥーム殿下、以下エミレーツ)は、世界で初めてエアバスA380型機の機内で乗客が自身の携帯電話を使って通信できるサービスを提供することを発表しました。

 今回導入した新しいサービスは、機内携帯通信サービス・パートナーであるOnAir社との提携により実現したもので、これによりエアバスA380型機の乗客は、飛行中でも自分の携帯機器を使って通話やモバイルデータ通信をお楽しみいただけます。エミレーツのエアバスA380型機内では、すでにOnAirのWi?Fiインターネット接続サービスが利用可能で、今回の携帯電話利用サービスは従来のWi?Fiサービスに加えられます。

 OnAirのモバイルシステムは、乗客が自身の携帯通信プロバイダーを通じてEDGE/GPRSに接続することで、機内でも地上と同じように自分の携帯電話で電話の発着信やテキストメッセージの送受信を行うことができます。OnAirシステムの全機能を搭載したエミレーツのエアバスA380型機の初便は、10月2日にドバイ国際空港からミュンヘン国際空港に向けて飛び立ちました。
 なお、エアバスA380型機からの初めての機内通話は、ペルシャ湾の上空11,500メートルで中国へ向けて発信されました。

 エミレーツのコーポレート・コミュニケーション商品・出版・デジタル・イベント部門担当副社長のパトリック・ブラネリーは、次のように述べています。
 「当社ではすべてのフライトにおいて、お客様の期待を上回るサービスを提供することを目指しています。それは、数々の賞を受賞している客室乗務員の機内サービスや、スカイトラックス賞の世界最優秀機内エンターテインメント賞を受賞した「ice」機内エンターテイメント・システムを提供するだけに留まらず、旅行中も地上の家族や友人、職場の同僚と通信したいと思うお客様のご要望にお応えすることだと考えます。当社では、1993年に世界初の乗客向け衛星電話サービスを開始してから、昨年エアバスA380型機にWi?Fi接続システムを導入するに至るまで、最新の機内サービスと通信機能を提供することがお客様の旅行において重要な要素であると、一貫して考えてきました。今後も最新の技術への投資を継続し、お客様が楽しんで頂けるよう機内革新の限界に臨んで参ります。」

 エミレーツは長年に渡り、常に機内設備の革新を行い、機内通信サービスの分野において業界標準を確立してきました。

 1993年:業界で初めて、全エアバス機に機内電話を設置
 1994年:業界で初めて、全エアバス機に機内ファックスを設置
 2003年:業界で初めて、機内でBBCのヘッドラインニュースの文字放送を提供開始
 2006年:全航空機の全クラスで電子メールおよびショートメッセージサービスの送受信システムを導入
 2008年:業界で初めて、機内携帯電話通話サービスを他社との提携により提供開始
 2011年:OnAir社とともに、エアバスA380型機で機内Wi?Fiインターネット接続サービスを提供


 エミレーツは世界最多のエアバスA380を運用する航空会社で、2008年8月の同機の初導入以来、1,000万人を超える乗客を運び、累計飛行距離は1億5,000万キロメートルを超えています。3,000人を超えるエアバスA380専属の客室乗務員が乗務し、来年早々には最新の設備を備えた世界初のエアバスA380専用ターミナルがドバイ国際空港に完成する予定です。OnAirのモバイルシステムは、今後納入されるすべてのエアバスA380型機に装備され、現在運行中の25機にも随時搭載予定です。

日航、成田=ヘルシンキ線を来年2月25日より運航開始

日本航空(JAL)は11日、既に就航計画を発表している成田=ヘルシンキ線を、最新鋭機ボーイング787-8型機にて2013年2月25日に開設することを決定したと発表した。

 フィンランドの首都であるヘルシンキは、ヨーロッパの中でも日本との距離が近く、日本?欧州、特に日本?北欧・中欧・東欧間を結ぶゲートウェイとして最適の位置にある。

 さらに、ヘルシンキ空港は最低乗り継ぎ時間が35分という大変コンパクトな空港で、空港内の日本語表示も充実しているため、時間のロスやストレスを感じることなく、日航の既存ルートと比べて欧州内の多くの都市と最短・最速で往来することができる。

 既に欧州ゲートウェイとしてJALが就航しているロンドン・パリ・フランクフルトに加え、ワンワールド・アライアンスのパートナーであるフィンエアーの本拠地ヘルシンキへ就航することによって、フィンエアーの欧州内41地点とも結ばれ、日本と欧州各地を往来する顧客の選択の幅が増えて利便性が飛躍的に向上する。日航は、今後さらにフィンエアーとの提携を深化させ、ネットワークの拡大に努めていくという。

カタール航空、ワンワールド加盟を発表

カタール航空、ワンワールド加盟合意 14年までに正式加盟へ

カタール航空(QR)とワンワールドはこのほど、QRのワンワールド加盟について合意した。2013年後半から2014年早期の正式加盟に向け準備を進める。

 QRはドーハをハブとし、成田、関空を含むアジアやオーストラリア、米大陸、欧州、アフリカ、中東の70ヶ国120都市に就航。これに対してワンワールドでは、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とロイヤルヨルダン航空(RJ)、加盟準備中のスリランカ航空(UL)がドーハに就航中であるほか、QRは今年末までにワンワールドに加盟する予定のマレーシア航空(MH)ともコードシェアしている。

 QRが正式加盟すると、ワンワールドにとってイランとルワンダ、セイシェルが新規就航地となり、合計で159ヶ国、856都市に路線網を拡大。全体では1日あたり約9300便を運航し、約100万人の旅客を運ぶことになるという。

デルタ航空、シアトル路線を拡大、羽田スケジュール計画も公表

 デルタ航空(DL)は10月8日、シアトル路線の運航拡大とサービス向上計画を発表した。現在、米国運輸省(DOT)に申請中の羽田/シアトル線もこの計画に入れ込んでおり、予定する運航スケジュールもあわせて公表。承認が得られた場合、ボーイングB767-300ER型機で3月30日からの運航開始を予定する。

 このほか日本路線では、成田線の使用機材を2013年6月1日からB747-400型機に大型化。関空線は内装を全面改装したB767-300型機を投入し、両路線ともビジネスクラスへのフルフラットベッドシートやエコノミークラスへの新型エンターテイメントシステムを導入する。また日本路線以外では、上海線を2013年6月17日に就航する予定でDOTに認可申請。ニューヨーク線の増便も予定する。

 DLではシアトルをアジアのゲートウェイとして位置付けており、2013年夏までにネットワークを米国内外の15都市に拡大。毎日40便以上を運航する予定だ。


▽羽田/シアトル線スケジュール計画(DOTの承認が得られた場合の予定)
SEA 19時35分発/HND 22時00分着(翌日)
HND 00時00分発/SEA 17時00分着(前日)

マレーシア航空、関空/コタキナバル線運航再開?12月20日から

 マレーシア航空(MH)は12月20日から、関空/コタキナバル線の運航を再開する。同路線は2012年1月を最後に、需要の低迷を理由に運休していた。MHによると、消費者や旅行会社から運航再開を求める声が多く寄せられたため、要望に応える形で再開を決定。月、木曜日の週2便で運航する。機材はボーイングB737-800型機。スケジュールは下記の通り。


▽関空/コタキナバル線 運航スケジュール(12月20日?)
MH55便 KIX 15時05分発/BKI 19時45分着(月、木)
MH54便 BKI 08時15分発/KIX 14時05分着(月、木

ANA、10月17?10月31日の成田=北京線などで機材の小型化を実施

2012年10月17?31日におけるANA国際線の一時的な機材変更について

国際線の需要動向の変化に対応するため、路線と期間を限定して機材変更(小型化)を行うことを決定しましたので、下記の通りご報告致します。

 路線(便名):成田=北京(ANA905便/906便)
 変更前⇒変更後:B767⇒B737
 期間:10月18?23日
     10月25?31日

 路線(便名):関西=北京(ANA159便/160便)
 変更前⇒変更後:B767⇒B737
 期間:10月17?18日
     10月20?24日
     10月29?31日

 路線(便名):羽田=北京(ANA1255便/1256便)
 変更前⇒変更後:B777?200⇒B767
 期間:10月17?18日
     10月20?24日

シンガポール航空、機内エンターテイメントに新システム、13年から

シンガポール航空(SQ)はこのほど、パナソニックアビオニクスコーポレーションと、機内エンターテイメントおよびコミュニケーションシステム(IFEC)の調達について契約を締結した。契約規模は4億米ドル。

 今回導入するのは最新鋭のIFECシステム「eX3」で、エアバスA350型機20機は2014年から、エアバスA330-300型機15機、ボーイングB777−300ER型機8機は2013年からを予定。導入により、旅客に合わせたコンテンツ推奨機能、最新ゲーム、アプリケーション、ソーシャルネットワーク機能などを提供可能となる。

 SQは、A350型機向け、B777-300ER型機向けともに「eX3」のローンチカスタマーとなる。また、ブロードバンド・インターネット接続サービスや携帯電話サービス、ライブテレビ放送サービス機能を備えた「グローバルコミュニケーションズスイート」のA350型機への搭載も今回が初めて。

 なお、新システム導入に先立ち、現行の機内エンターテイメントシステムの改善も計画。番組やビデオゲームの拡充のほか、ハードウェアのアップグレードも検討しているという。

日航、国際線の一部で座席を一新 ファーストとビジネスは個室ベッドにごちそうも

日本航空は13日、「新しい空」プロジェクト第1弾として、長距離国際線で運用する米ボーイングの中大型機「B777?300ER」の座席を全面刷新すると発表した。同社の長距離国際線の新座席導入は約4年ぶり。来年1月から成田?ロンドン線を皮切りに、ニューヨークなど欧米路線で順次運航を始める。

 今回の座席刷新の特徴は「1クラス上の最高品質」が共通テーマ。例えば、エコノミークラス(135席)は、座席ピッチ(前後間隔)を現行の31インチ(約79センチ)から34インチ(約86センチ)へ広げ、座席の厚さを約3センチ縮めたことで足元スペースが約10センチ広くなり、座席の居住性が一段と向上。プレミアムエコノミー(40席)も現行比で約10センチ広く、世界最大級の座席ピッチ(約107センチ)を確保した。

 また、ファーストクラス(8席)、ビジネスクラス(49席)は個室内にベッドを標準装備し、特にビジネスは初のフルフラットシートを採用。「日本料理 龍吟」の山本征治氏ら日本人著名シェフ4人の機内食を「世界で一番ぜいたくな、空の上のレストラン感覚」(加藤淳・執行役員顧客マーケティング本部長)で楽しめるようにする。

 日航の植木義晴社長は13日、東京都内で開いた発表会で「真の民間企業として再出発する再上場が目前(今月19日)まで来た。(新座席は)どのクラスも居住性、サービスを進化させた自信作」と話した。