トピックスの記事一覧

旅客機の数がますます増える中、今後20年間のうちに世界で新たに53万3000人の民間機パイロットが必要になるとする予測を、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)が発表した。同社はまた2014?33年までの約20年間で、58万4000人の整備士が新たに必要となるともみている。

?同社は声明で「世界のパイロット需要のうち、アジア太平洋地域の需要が今や41%を占めており、中東地域の需要増も著しい」、「それらは航空路線の定員増加と大型機の発注増加による。全体的に、世界需要は旅客機、特に大型機の納入が着実に増加していることに押されており、それが意味するところは、世界で毎年約2万7000人のパイロットと2万9000人の整備士が新たに必要となることだ」と述べている。

?ボーイングによれば、アジア太平洋地域だけで今後20年間にパイロット21万6000人、整備士22万4000人を採用する必要がある。また欧州ではパイロット9万4000人と整備士10万2000人、北米では各8万8000人と10万9000人、中東では各5万5000人と6万2000人が必要になると予想している。

?ボーイング・フライト・サービス(Boeing Flight Services)のシェリー・カーバリー(Sherry Carbary)副社長は「航空機の専門職に対する世界需要を満たすという課題は、1社や世界の中の1つの地域では解決できない。世界中の航空会社、航空機、訓練装置メーカー、訓練組織、規制機関、教育機関など、すべての関係者による取り組みでしか解決できない世界的な問題だ」と語った。©AFP

[グラボベ(ウクライナ)17日 ロイター] - マレーシア航空の旅客機が17日、ウクライナ東部上空で墜落した。ウクライナ当局によると、機体は親ロシア派武装勢力によって撃墜され、乗客280人と乗員15人の合わせて295人全員が死亡した。

ポロシェンコ大統領は短文投稿サイト「ツイッター」で、今回の事件は「事故ではなく、テロリストらの攻撃によるもの」と断定した上で、親ロシア派武装勢力に対する軍事行動を強化すると言明した。

墜落した飛行機は、アムステルダム発クアラルンプール行きのボーイング777型機で、ドネツク市近郊に墜落した。ロイターの記者は、ロシアとの国境から約40キロ離れたグラボベの村で、墜落した機体の残骸と遺体を確認した。

マレーシア航空は、短文投稿サイト「ツイッター」で、アムステルダム発のマレーシア航空17便との交信が途絶えたとした上で、「機体が最後に確認された地点はウクライナ上空だった」と明らかにした。

ウクライナ当局は、飛行機が親ロシア派のテロリストらによる対空ミサイル攻撃によって撃墜されたものと主張。これに対し、親ロシア派指導者らは、自らの関与は否定したものの、同時間帯にウクライナの輸送機は撃墜したと認めた。

オバマ米大統領は、墜落機に米国人が搭乗していたか、確認を急いでいるとした。ウクライナ当局によると、同機には米国人が23人、またフランス当局によると少なくとも4人が搭乗していたという。

当初、オバマ大統領はロシアプーチン大統領とウクライナ問題をめぐり電話会談を行っており、会談の終盤でプーチン氏がロシアとウクライナとの国境近くに墜落した旅客機の一報を伝えたという。

アーネスト報道官によると、オバマ大統領はスタッフから撃墜に関して報告を受けた後、ウクライナ当局と引き続き緊密に連絡を取り合うよう高官に指示した。 


国際親善やインバウンド振興の活動を行っている国際交流サービス協会は6月28日、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念し、日本に駐在する各国の大使館員を招いた特別イベント「和食の世界」(和食の神髄を理解するための講演・試食会)を開催した。

調理師専門学校の辻調グループの協力を得て、東京都国立市の「エコール辻東京」で行われたイベントには、15カ国の大使館とEU代表部から25人の大使、館員と家族らが参加した。

エコール辻東京日本料理学科長の岡田裕教授が行った講演会では、和食の歴史と文化的特徴を分かりやすく解説した後、和食の基本であるだしの取り方や、旬の食材を用いた懐石料理を、弁当の形にまとめた松花堂弁当の作り方を実演した。

参加者は、昼食に松花堂弁当を実際に食べることで、和食の精神、技術、味付けの特徴や盛り付けのコンセプトなどを理解した上で、それらのハーモニーによって作り出される和食のおいしさを堪能した。

エルサルバドル大使館のマルタ・ゼラヤンディア大使は「松花堂弁当の盛り付けは芸術のようです」と感想を述べ、インド大使館のアルヴィンド・シン公使は「和食を作るには努力と時間と技術が必要なことが分かりました」と述べた。ベネズエラ大使館のモーリス・レイナ文化担当官は「講師の先生の熟練の技と、細部までのこだわりや美意識が素晴らしい。料理はとてもおいしかった」と話していた。
京都、観光都市ランキング世界1位に 米国の旅行雑誌

米国の旅行雑誌「トラベル+レジャー」が2日発表した今年の世界の人気観光都市ランキングで、京都市が初めて1位となった。

同誌は北米の富裕層を中心に読まれる月刊誌で、発行部数は約100万部。読者投票の結果を掲載した同誌のホームページによると、京都市は90・21ポイントで1位となり、2位はチャールストン(米国、90・18ポイント)、3位はフィレンツェ(イタリア、89・99ポイント)だった。京都市は昨年は5位、一昨年は9位だった。

ランキングは、風景、文化・芸術、食などの項目の総合評価で決まる。京都市観光MICE推進室によると、同誌から食や文化・芸術の評価が高かったと連絡があったという。「和食ユネスコ無形文化遺産に登録されたことも影響したのでは」と分析している。

京都市を昨年訪れた観光客数は5162万人、外国人の宿泊客数は113万人を記録し、ともに過去最高だった。

日本旅行業協会(JATA)が大手ホールセラー7社(※)に実施した夏休み(7月1日?9月30日)の販売動向調査で、海外旅行の夏休みの予約人数は7月が前年比12.3%減、8月も6.5%減と減少したが、9月は7.4%増と増加した。JATAによると、日並びもありアジアを中心に9月の調子がよく、方面別では台湾、アメリカ・カナダが好調に推移しているという。

台湾は7月が40.5%増、8月が34.7%増、9月が46.4%増で、3ヶ月共に前年を上回った。食事や観光を含むツアーや周遊型ツアーが人気だという。また、アメリカ・カナダは7月が1.8%減と微減するも、8月は11.6%増、9月も11.5%増と増加。特に夏が観光シーズンのカナダでは、NHKの朝の連続テレビ小説効果や、羽田線就航などにより、人気が高まる傾向にあるとした。

また、中国については落ち込みも底を打ったとの考えで、前年の反動もあるが、7月は74.1%増、8月は42.0%増、9月は72.2%増と増加。JATAでは回復の兆しが現れてきているとの考えだ。一方、韓国は3ヶ月とも前年の6割から7割程度で推移しており、減少が続いているという。

商品別の傾向では、方面にかかわらずビジネスクラスや高級ホテルを利用する商品が人気を博しており、家族全員でビジネスクラスを利用するケースも増加傾向にある。また、国や地域で旅行先を選ぶのではなく、アクティビティや予約の取れないホテルに宿泊したい、レストランで食事をしたいといったコンセプトを重視したツアーを選択する傾向が強まっているとした。このほか、夏休みしか休みを合わせられない若い夫婦など、夏休み中にハネムーンに行くケースも増えているという。

 また、JATA会員各社363社の営業、企画、カウンターなどの担当社員473名におこなった人気方面に関するアンケートでは、1位は台湾、2位はハワイ、3位はシンガポールとなった。回答者からは、台湾は台北に加え周遊コースも人気が高く、ハワイは安心して訪問できる旅行先として全世代から人気、シンガポールも安全な都市として家族旅行などに人気、といったコメントがあった。

※調査対象旅行会社はジェイティービー、近畿日本ツーリスト個人旅行、日本旅行、阪急交通社、エイチ・アイ・エス、ジャルパック、ANAセールスの7社。予約状況については、6月上旬に調べた、7社のパッケージツアー申込予約の前年比の数値をもとに、その動向を示す傾向値として取りまとめた

仏パリ、公共輸送機関を3日間無料に 大気汚染の深刻化受け

フランスの首都パリ(Paris)市当局は13日、市内の公共交通機関を3日間無料にすると発表した。異常に暖かい気候と風が吹いていないことが原因で大気汚染が深刻化していることから、自家用車の使用自粛を促すことが狙いだという。

?ここ数日、パリをはじめ国内の多くの地域では、大気汚染警報が最も警告度の強いレベルで発令される状況が続いていた。

?パリおよび近隣地域の交通機関を監督する組織のジャン・ポール・ユション(Jean-Paul Huchon)代表は、大気汚染により「住民の健康に重大なリスク」がもたらされるため、14日朝から16日夜まで公共の交通機関を無料にすると述べた。

?大気汚染が深刻化した一因には、夜間の冷え込みと日中の温かさ、そして風が吹いていなかったことがある。監視当局は、直径10ミクロン未満のいわゆる「PM10」粒子の大気中濃度が特に高くなっていることを報告している。

?フランスでは、これらの微小粒子の濃度が1立方メートル当たり80マイクログラムに達すると大気汚染警報が発令される。

?PM10粒子が重要な監視対象になっている理由は、粒子が小さく軽いほど、大気中にとどまる時間が長くなり、数週間にわたり大気中に漂い続けることもあり得るためだ。

?また直径2.5ミクロン未満の粒子は、肺や血液系の奥深くに浸透する恐れがあるため、健康に対する危険性が最も大きい。これらはぜんそくやアレルギー、呼吸器疾患などの原因になる場合もある。

?このように大気汚染が深刻化している事態を受けて、仏・緑の党(Green Party)に所属する議員らは、ナンバープレート末尾の奇数・偶数で1日おきに車両の使用を規制するよう当局に要請している。同党は、貨物自動車のパリ市内の通行禁止も同様に訴えている。

?13日深夜のパリ中部全体の大気質指標(AQI)は、世界で最も大気汚染が深刻化している都市の1つである中国・北京(Beijing)とほぼ同じだったという。(

窓のない機体に画像をライブ配信する次世代超音速ジェット機

次世代の超音速ジェット機は、米ニューヨーク(New York)ー英ロンドン(London)間をわずか3時間で飛行し、乗客は窓のないキャビンに映し出される空を眺めるようになるだろう。

?米ボストン(Boston)に拠点を置く「スパイク・エアロスペース(Spike Aerospace)」社のSpike S-512は、現在運航されているどのジェット機よりも速く目的地に到着する。そのスピードは音速の壁を破る時速1770キロ、マッハ1.6で、これまでの飛行時間を約半分にする。

?この豪華なジェット機で最も革新的なことの1つは窓が無いということ。窓が無い代わりに、機体の外部にカメラが設置され、外の様子が客室内部の壁の高精細なスクリーンにリアルタイムで映し出される仕組みだ。

?乗客は、一眠りたい場合には、画面を暗くしたり、システムに保存されている画像の中から自分の好みのデジタル壁紙を選択したりすることも可能だ。

?しかし、これが実現するかは資金調達にかかっている。同社は、設計の詳細に係るプロジェクトの第2段階の資金として、25万ドル?(約2500万円)を?クラウドソーシングしたい考えだ。クラウドソーシングの目標達成期限は3月14日だという。

?スパイク・エアロスペース社によると、以前は飛行機から窓を取り除くことは考えられなかったかもしれないが、小型カメラや薄型ディスプレイの進歩で、乗り心地と飛行の効率化の両方を向上させることが可能となった。また、窓のないスムーズな機体は軽量化につながるだけでなく、風圧抵抗も低減するという。(

旅客機トイレから金の延べ棒、時価1億円超 インド

インド東部で旅客機の清掃業務を行っていた作業員が、トイレの中で時価総額7000万ルピー(約1億1200万円)相当の金の延べ棒24本を発見した。当局者が20日、発表した。

?インドの大手民間航空会社ジェットエアウェイズ(Jet Airways)の航空機は、同国東部パトナ(Patna)からの飛行を終え、19日にコルカタ(Kolkata)の空港で清掃作業が行われていた。この機体は以前、国際便として運航されていた。

「空港の清掃スタッフが通常の手順で作業していたところ、機内のトイレからバッグ2つを発見した」と、空港責任者のB・P・ミシュラ(B.P. Mishra)氏はAFPの取材に語った。重さ1キロの金の延べ棒計24本の「(持ち主は)まだ名乗り出ていない。まだ逮捕された人はいない」という。

?インドは中国と並ぶ世界最大規模の金消費国。だが、関税が今年に入って3倍に引き上げられたことを受け、金の密輸が急増している

京都市:寺社と初の災害協定 観光客の避難広場に

京都市は5日、大規模地震などの災害発生時に多くの観光客が帰宅困難になることを想定し、市内の清水寺、京都国立博物館(東山区)、東本願寺(下京区)、天龍寺(右京区)など寺社やホテル、施設を一時的な避難場所や滞在場所として提供してもらう協定を、各施設などと結んだ。市によると、観光客に特化した帰宅困難者対策は全国初。著名観光スポットが人命を救う砦(とりで)となる。

 市は観光シーズンに震度7の直下型地震が発生した場合、市内全域で約13万人の観光客が帰宅困難になると想定。このうち2大観光地の「清水・祇園地域」では約4万8000人、「嵯峨・嵐山地域」では約2万6000人に上ると見込む。

 災害直後の混乱を避けるため、多くの観光客を一時的に集める「緊急避難広場」として開放してもらうよう、両地域を中心に20施設を選定し、市や府の4施設を除く16施設と協定を結んだ。誘導や情報提供は地元の商店街などが担う。また避難者のうち、自力での帰宅が困難な人のため、市内全域のホテルや旅館など115施設が、3日間無料で宿泊できる「一時滞在施設」となる。これらの施設などでは交通機関の運行状況なども提供する。

 「緊急避難広場」となったのは次の施設。

 【清水・祇園地域】清水寺境内・門前駐車場▽高台寺▽大谷祖廟▽八坂神社▽霊山護国神社▽霊山観音教会▽八坂女紅場学園▽円山公園▽市清水坂観光駐車場

 【嵯峨・嵐山地域】天龍寺▽二尊院▽常寂光寺▽清凉寺▽トロッコ嵯峨駅駅舎・駅前広場▽レストラン嵐山▽時雨殿▽嵐山公園中之島地区▽市嵐山観光駐車場

 【京都駅周辺地域】東本願寺▽京都国立博物館

星野リゾート、NYやロンドンで日本旅館を展開へ

リゾート施設運営の星野リゾート(東京都中央区)の星野佳路社長は、英米の主要都市でホテル・旅館運営を展開する方針を示した。ロイターとのインタビューで明らかにした。米国ではニューヨークやサンフランシスコ、また英国はロンドンでの展開を想定している。

英米への進出時期については明言しなかった。軽井沢、京都、竹富島で「星のや」ブランドの旅館を展開する同社は、海外の第1号拠点として2014年にインドネシアのバリ島に進出予定だが、その他、国外への進出例はまだない。

星野社長は、日本旅館には日本人ならではのサービスや「おもてなし」があるという。たとえば、単なる部屋の清掃だけでなく、季節にあった生け花で宿泊客を部屋に迎えるのはその一例。また、その土地の文化や魅力を宿泊客に説明するなど、スタッフのこだわりを宿泊客に伝えるという海外のホテルにはないサービスもあり、それが海外でのビジネスチャンスになると指摘した。

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