国際交流サービス協会、大使館員ら招き和食の良さアピール / 2014年7月 5日


国際親善やインバウンド振興の活動を行っている国際交流サービス協会は6月28日、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念し、日本に駐在する各国の大使館員を招いた特別イベント「和食の世界」(和食の神髄を理解するための講演・試食会)を開催した。

調理師専門学校の辻調グループの協力を得て、東京都国立市の「エコール辻東京」で行われたイベントには、15カ国の大使館とEU代表部から25人の大使、館員と家族らが参加した。

エコール辻東京日本料理学科長の岡田裕教授が行った講演会では、和食の歴史と文化的特徴を分かりやすく解説した後、和食の基本であるだしの取り方や、旬の食材を用いた懐石料理を、弁当の形にまとめた松花堂弁当の作り方を実演した。

参加者は、昼食に松花堂弁当を実際に食べることで、和食の精神、技術、味付けの特徴や盛り付けのコンセプトなどを理解した上で、それらのハーモニーによって作り出される和食のおいしさを堪能した。

エルサルバドル大使館のマルタ・ゼラヤンディア大使は「松花堂弁当の盛り付けは芸術のようです」と感想を述べ、インド大使館のアルヴィンド・シン公使は「和食を作るには努力と時間と技術が必要なことが分かりました」と述べた。ベネズエラ大使館のモーリス・レイナ文化担当官は「講師の先生の熟練の技と、細部までのこだわりや美意識が素晴らしい。料理はとてもおいしかった」と話していた。