新千歳空港が終日閉鎖 北海道新幹線、運転見合わせ / 2018年9月 6日

 6日午前3時すぎに起きた北海道南西部を震源とする最大震度6強の地震で、新千歳空港はターミナルビル内で天井の崩落や漏水が発生し、終日閉鎖する見通しとなった。国内線の各便の欠航が相次いでいる。道内で発生した大規模な停電の影響で、新幹線のほか、道内の鉄道など交通網もマヒしている。

 JR東日本によると、北海道新幹線は新青森―新函館北斗間で運転を見合わせている。再開の見込みは立っていない。

 航空各社によると、5日に新千歳空港を離発着する日本航空の92便と、全日空の130便が欠航を決めた。

 札幌市交通局によると、市営地下鉄と路面電車は全線で運行の見通しが立っていない。国土交通省によると、地震の影響で北海道中央バスと函館バスの2社が全線運休している。

 札幌市中心部では信号が使えない状態で、警察官が交通整理に当たった。歓楽街すすきののネオンも一斉に消え、大通公園のテレビ塔も時計表示が点灯していない。

 北海道電力によると、地震の影響で主力の苫東厚真火力発電所(厚真町)でトラブルが発生し停止。電力の需給バランスが崩れたことで、全道で稼働していた火力発電所6基が一斉に緊急停止したという。道内の5つの水力発電所を緊急稼働し、停止中の火力発電所に電気を送ることで同発電所の発電を再開する作業を進めている。

 北海道によると、浦臼町と雨竜町の計約30万戸で断水している。札幌市内でも断水が起きており、コンビニエンスストアでは水などを買い求める人で長蛇の列ができている。エレベーター閉じ込めや自宅で家具に挟まれた被害なども起きている。