外務省、マンチェスターのテロ事件で再度の注意喚起 / 2017年5月31日

 外務省は5月29日、22日夜に英国・マンチェスター中心部のマンチェスター・アリーナで発生した爆発事件を受け、改めて注意喚起のためのスポット情報を発出した。事件は米国の人気歌手のアリアナ・グランデさんのコンサートの終了時に、会場の出口付近が爆破されたもので、現地当局によればこれまでに22名が死亡。報道によれば100名以上が負傷したとされている。同事件についてはイスラム教過激派組織のISILが犯行声明を発出し、さらなるテロを予告している。

 英国政府は事件を受けて、テロ脅威レベルを5段階中で最も高いレベルの「critical」(危機的)に指定。その後、27日には2番めに高い「Severe」(深刻)に引き下げたが、外務省では「テロ攻撃が発生する可能性がいまだ極めて高いことを意味する」として、英国を訪問する旅行者には引き続き、最新の関連情報の入手に努め、テロの標的となりやすい場所などを極力避けること、「たびレジ」に登録することなどを呼びかけている。

 外務省はそのほか、6月8日には同国で下院総選挙がおこなわれること、今月27日からラマダン月間に入っていること、ナイトクラブなどの閉鎖空間や、野外での大規模行事などに対するテロがネット上で呼びかけられていることも説明。「さらなるテロの発生が懸念される」として警戒を呼びかけている。