日本航空、新ビジネスシート導入、7月からB772ERに / 2016年3月24日

日本航空(JL)は7月から、国際線用のボーイングB777-200ER型機に新しい座席を搭載し、羽田/バンコク線に投入する。従来から新仕様の「SKY SUITE」をB777-300ER型機、B767-300ER型機、B787-8型機、B787-9型機に導入してきたが、今回のB777-200ER型機の座席刷新により国際線用のB777型機シリーズはすべてSKY SUITE仕様となる。

 B777-200ER型機に搭載するのは、ビジネスクラスが「SKY SUITE III(スリー)」、プレミアムエコノミーが「SKY PREMIUM」、エコノミーが「SKY WIDER」。現行の座席構成と比較すると、座席数は最大で76席減少する。

 SKY SUITE IIIはベッド長が最大約198センチメートルのフルフラットシートで、1-2-1の配置とすることで全席を通路に面する形とした。ベッド幅は最大約74センチメートル、アームレスト間のシート幅は約51センチメートルから約52センチメートル。17インチのモニターを搭載する。

 また、可動式アームレスト内の小物入れなど収納スペースを充実したほか、中央2列の座席はプライバシーと同行者とのコミュニケーションそれぞれに配慮して可動式のパーティションを採用している。

 プレミアムエコノミーは基本的にこれまでのSKY SUITE仕様と変更なく、2-4-2の配列に約107センチメートルのピッチで座席を配置。シート幅は約48センチメートルで、モニターはバルクヘッドが10.6インチ、それ以外が12.1インチとした。

 このほか、エコノミークラスは並び席を確保しやすいよう2-4-2を採用。導入するSKY WIDERは既存のB777-300ER型機などと同じもので、シートピッチが7センチメートル程度拡大し、シート自体が薄くなっていることから足元のスペースは最大で約10センチメートル広くなる。モニターは10.6インチだ。