首都中心部で爆発、34人死亡=クルド勢力の犯行か―トルコ / 2016年3月14日

 トルコの首都アンカラ中心部で13日夜(日本時間14日未明)、自動車爆弾が爆発し、政府の発表では、少なくとも34人が死亡、125人が負傷した。

 在トルコ日本大使館によると、日本人が巻き込まれたという情報はない。犯行声明は出ていないが、ロイター通信は、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)による犯行の可能性があると述べるトルコ治安当局者の発言を伝えた。

 アンカラでは2月中旬にも、軍の車両を狙った自動車爆弾テロで29人が犠牲になったばかり。政府のテロ対策が改めて問われることになる。

 事件を受け、エルドアン大統領は声明を出し「テロには屈しない」と強調した。また「われわれの治安部隊に対し劣勢になったテロ組織が、最も冷酷なやり方で、罪のない市民を標的にしている」と強く非難した。

 爆発は13日午後6時半(同14日午前1時半)すぎ、アンカラ中心部のクズライ地区のバス停付近で発生。同地区はバスや電車が乗り入れる交通の要所で、レストランやホテルも立ち並んでいる。爆発時、道路には大勢の人を乗せたバスが何台も並んでいたもようだ。