ドイツ列車事故 ブラックボックス回収して調査 / 2016年2月10日

ドイツ南部のバイエルン州で9日、列車どうしが正面衝突した事故では、10人が死亡したほか80人がけがをし、警察などは列車の運行データを記録した「ブラックボックス」と呼ばれる装置を回収して分析を進め、事故の原因を調べています。

ドイツ南部バイエルン州のバートアイブリングにある単線の線路で9日、列車どうしが見通しの悪いカーブ付近で正面衝突し、複数の車両が脱線しました。
警察によりますと、この事故でこれまでに10人が死亡、1人の行方が分かっていないほか、80人がけがをし、このうち17人は重傷だということです。

ドイツの運輸当局や警察などによりますと、事故が起きた現場付近の制限速度は時速100キロだったということですが、現場の状況などから、双方の列車はブレーキをかけることなく衝突した可能性があるということです。

一方、事故が起きた路線には、列車を自動で停止させる装置が設置されていて、鉄道会社は先週点検を行った際には異常は見られなかったとしています。

このため運輸当局や警察は、列車の運行データを記録した「ブラックボックス」と呼ばれる装置を回収して分析を進め、事故の原因を調べています。

ミュンヘンの日本総領事館によりますと、これまでに死傷者に日本人が含まれているという情報はないということです。