外国人観光客にわかりにくかった日本の地図記号に変更の動き / 2016年1月12日

外国人観光客にはわかりにくかった日本の地図に描かれている記号を変える動きが出てきている。
知っていないと、なかなかわかりづらい地図記号。「警察署」と「交番」の地図記号について、外国人観光客に聞いてみても、「わからないけど駐車場かな?」と話していた。

2015年、日本を訪れた外国人観光客は、2014年よりも600万人増え、1,900万人を突破した。
観光立国日本に向け、さらなる外国人観光客を呼び込むべく、新たなおもてなし作戦として進められていたのが、外国人にわかりやすい地図記号。

多くの外国人観光客が頼りにする観光マップ。中には、雷門などの観光名所がイラストつきで描かれ、わかりやすく作られている。かし、「郵便局」の地図記号に、外国人観光客が理解に苦しんでいた。従来の郵便マークは、かつて郵便や通信を管轄していた逓信省の頭文字で、カタカナの「テ」に由来した記号。更案では、郵便局は従来の記号から手紙のマークに変わることになる。ドイツ人観光客は「新しい記号の方がわかりやすいね」と話した。さらに、お寺を表すおなじみの「卍(まんじ)」のマークについても、外国人観光客は、「ナチのシンボルマークみたい」、「ドイツにとっては、特別な意味を持っているような」などと話した。国土地理院が実施した外国人へのアンケート調査でも、ナチスドイツの鍵十字を連想させるという意見が多く寄せられたことから、お寺のマークは、「三重塔」で示されることになった。一方、温泉を表す湯気をイメージした記号に関しては、ラーメンに見えるとの意見が出たものの、同じデザインのまま表示することになった。

急増する外国人観光客への新たなおもてなしとして検討されてきた新地図記号。
ベッドで寝ている人の記号でホテルを表すなど、外国人観光客が多く利用する18の施設に対し、新たな記号が打ち出される中、厳しい意見が飛んだのが、警察バッジと警察官をイメージした「交番」地図記号の案だった。以前の記号と比べてみると、わかりやすくなっている気はするが、「何だろう」、「わからない」といった意見が聞かれた。そして、最終的に決まった新地図記号。18のうち、17はほぼ当初の案のままだったが、厳しい意見が出ていた「交番」は、違うデザインに変わっていた。

2020年には、東京オリンピック・パラリンピックを控える日本。
外国人観光客からは、「Wi-Fiの地図記号があったらいいね」、「(あったらうれしい地図記号は?)お皿があって、麺があって、『そばの店』」などの要望も聞こえてきた。
国土地理院は、今後、自治体や民間地図会社に活用を働きかけるという。