観光庁、ムスリム旅行者受け入れで3地域の事業を支援 / 2016年1月16日

観光庁はこのほど、ムスリム旅行者の受け入れ環境整備促進事業の支援先として、公募に対して応募があった8地域の中から、岐阜県の高山市・白川村など3地域を選定した。マレーシアやインドネシアから増加中のムスリム旅行者への対応を国費で支援する。

 ムスリム旅行者の受け入れでは、宗教や文化習慣に基づく食や礼拝などへの対応が課題。地域が取り組む受け入れ態勢の整備、情報発信などにかかる費用を支援。支援額は地域によって100万〜300万円。

 高山市・白川村は、飛騨高山ムスリムフレンドリープロジェクトとして、セミナーなどの普及活動、ムスリム向けパンフレットの作成、事業者への食事や決済に関わる補助事業を推進する。

 選定された他の2地域は、富山県の朝日町、新潟県の糸魚川市、上越市、長野県の小谷村、白馬村、大町市で構成する広域エリアと、三重県の鳥羽市。

 富山、新潟、長野の3県にまたがる広域エリアでは、料理教室の開催や礼拝環境の整備、ウェブサイトの作成などを実施。鳥羽市では、ムスリムに対応した料理のレシピ集、旅館・ホテル向けのムスリム対応に関する小冊子などを作成する。