中国の大気汚染拡大、新たに2都市で警報最高レベルに / 2015年12月 9日


中国で8日、大気汚染警報のうち最高レベルの「赤色警報」が7日に発令された北京(Beijing)に続き、複数の都市で同警報が発令された。国営メディアが9日、報じた。当局は、一部地域ではスモッグが12日まで続く見込みとしている。

 国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は、「赤色警報」を初めて発令した北京に続き、同市周辺に位置する河北(Hebei)省定州(Dingzhou)および辛集(Xinji)市が8日、初めて同警報を発令したほか、北部の27都市が警報レベルを引き上げたと伝えた。大気汚染により、同地域に暮らす3億人以上の人々が影響を受けているという。

 北京市環境保護局(Beijing Municipal Bureau of Environmental Protection)は今週、公式サイトで「予報によれば、12月8日から12日にかけて、大気中における(スモッグの)拡散の総体的な状況は好ましくない」と発表した。

 独自の測定値を公表している米大使館によると、北京では9日、肺に深く入り込む有害な微小粒子状物質PM2.5のレベルが、1立方メートル当たり250マイクログラムを超えたという。