ドイツの航空大手ルフトハンザのパイロットでつくる「コックピット労働組合(VC)」は19日、ストライキを21日も続けると発表した。同社では早期退職給付をめぐる労使紛争が続いており、労組側は18日にストに突入した。
VCによると、ストの対象はドイツ発の長距離便とルフトハンザの貨物便だが、傘下の格安航空会社(LCC)ジャーマンウィングスとユーロウィングスは影響を受けない。
ルフトハンザは、スト対象便の約3分の1は運航できるとしている。発表文で、交渉の場に戻るようVCに要請するとともに、スト継続の発表で労使紛争がエスカレートしたと述べた。
VCは、ストの目的はこれまで同様、早期退職給付に関する労働協約を締結することだとし、会社側に対し「真剣な交渉を行う」か、またはすべての争点について正式に調停に持ち込む提案を受け入れるよう再度求めた。
VCが立て続けにストを呼び掛けるのは珍しい。