離着陸時の電子機器利用、一部解禁を勧告 FAA諮問委 / 2013年10月 2日

離着陸時の電子機器利用、一部解禁を勧告 FAA諮問委

米連邦航空局(Federal Aviation Administration、FAA)の諮問委員会は1日、航空機内での一部の個人用電子機器の使用を常時許可するようFAAに勧告した。

?現行の規制では航空機の離着陸時にはスマートフォン(多機能携帯電話)やコンピューターなどの個人用電子機器の電源を切ることが義務づけられている。

?これに対し諮問委員会は、航空機の高度にかかわらず、読書やゲーム、動画鑑賞用途での電子機器利用を許可するよう勧告した。

?一方でインターネットの閲覧やテキストメッセージと電子メールの送受信については従来通りに高度1万フィート以下での利用を規制し、機内のWiFi無線接続が利用可能になってからの使用のみ認める規制を維持するべきとした。また、機内の携帯電話での通話については、別の規制当局の管轄のため今回の勧告では対象外だった。

?諮問委の勧告をFAAが承認すれば、早ければ来年中に新規制が施行される。

?機内での個人用電子機器の規制緩和は米家電協会(Consumer Electronics Association、CEA)が後押ししていたもの。CEAの声明によると、この数年間、機内での個人用電子機器の使用が広まっているものの、飛行を著しく妨害した事例はなかった。

?FAAは昨年、機内での個人用電子機器の使用について検討する委員28人の諮問委員会を招集。勧告についての最終判断はFAAのマイケル・フエルタ(Michael Huerta)長官が下す。米政府機関の一時閉鎖により、FAA報道官からのコメントは得られていない