新幹線コンコースに華やぎ 京都駅、18流派いけばな展 / 2012年1月24日

新幹線コンコースに華やぎ 京都駅、18流派いけばな展

京都を訪れる人にいけばなで春のもてなしをと「京都名流いけばな展」(同展運営委員会など主催)が24日、JR京都駅新幹線コンコースで始まる。3流派ずつ週替わりで展示し、3月4日までの期間中、18流派が出展する。

東日本大震災や台風といった昨年の災害を踏まえ、33回目を迎える今回は「転生」をテーマに掲げた。破壊や苦しみから芽生える創造力をいけばなに託して表現する。

開幕前日の23日は桑原専慶流と華道本能寺、嵯峨御流がそれぞれ3作品ずつ生け込んだ。一抱えほどありそうなフジの幹や苔(こけ)むした紅梅の作品が力強さを感じさせ、一方でウンリュウバイやレンギョウが早春の風情を漂わせる。伝統的な作品と洋花中心の現代的作品の対比も楽しく、駅利用者が早速見入った。

展示は火曜から日曜までで、月曜に生け替える。新幹線コンコースへの入場料(120円)が要る。