北野天満宮で御茶壺奉献祭 / 2011年11月27日

神前の茶 厳か開封 北野天満宮で御茶壺奉献祭

京都市上京区の北野天満宮で26日、献茶祭で使う碾(てん)茶を奉納する「御茶壺(おちゃつぼ)奉献祭」が営まれ、御茶壺行列が京都府内の産地でとれた茶を本殿に届けた。

 同祭は、豊臣秀吉が1587年に北野天満宮で開いた「北野大茶之湯」が由来とされ、400年以上続いている行事。12月1日に開く「献茶祭」に向けて毎年実施している。

 今年も木幡、宇治、菟道、京都、山城など8産地から茶が寄せられた。唐櫃(からびつ)に入った茶壺は白装束の若者に担がれて一の鳥居近くの茶室前を出発。茜だすきの女性が導き、雅楽の音色とともに運ばれて本殿に奉納された。

 本殿での神事には府内の製茶業者など約60人が参列。「口切式(くちきりしき)」が営まれ、各茶壺を開封して木箱に茶を移していった。