天皇陛下、クニマス発見に異例の称賛 / 2010年12月24日

天皇陛下、クニマス発見に異例の称賛

 

23日、77歳の誕生日を迎えられた天皇陛下。記者会見では、今年印象に残ったこととして「あの大発見」をあげ、立役者たちに異例の称賛です。

 お祝いに駆けつけた大勢の人に、笑顔で応えられた天皇陛下。誕生日の前に臨まれた会見では、この「大発見」に触れました。

 「日本の淡水魚が1種増えました。それは最近、新聞などでも報じられた『クニマス』のことです。本当に奇跡の魚と言っても良いように思います」

 陛下が"奇跡"と表現したのは、絶滅種の「クニマス」の発見。陛下は、クニマス発見の快挙を挙げた京都大学の中坊徹次教授、そして東京海洋大学客員准教授の「さかなクン」の名前をあげて、労をねぎらいました。

 「京都大学・中坊教授の業績に深く敬意を表するとともに、この度のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授『さかなクン』はじめ、多くの人々が関わり、協力したことをうれしく思います」

 ハゼの研究者でもある陛下。以前から中坊教授とは研究を通じて交流があり、さかなクンとも魚類学会の研究発表で一緒になったことがあります。

 「クニマスが今後、絶滅することがないよう、危険分散を図ることはぜひ必要です」

 クニマス発見の立役者・中坊教授は23日、陛下に御所での茶会に招かれました。

 「喜んでいただいたという何ともいえない気持ち。研究が進めば、いろいろ申し上げようかと思います」(京都大学 中坊徹次教授)

 一方、もう1人の功労者、さかなクンも24日、記者会見で感想を述べるといいます。(