モスクワ市発注工事で大渋滞 飛行機乗り遅れ続出 / 2010年7月 7日

モスクワの主要空港の一つ、シェレメチェボ空港に向かう幹線道路が、モスクワ市発注の陸橋工事で大渋滞となり、飛行機に乗り遅れる客が続出する騒ぎとなっている。同空港の運営会社は、別の空港に肩入れする市当局の陰謀と非難。1日には、プーチン首相がイワノフ副首相に対応を命じる事態となった。

 同空港はモスクワの北約40キロにあり、観光シーズンの夏場は1日7万人が利用する。通常はモスクワ中心部から車で1時間程度で着くが、モスクワ中心部と空港とのほぼ中間地点にある陸橋の改修工事が6月26日に始まって以来、片側3車線のうち1車線しか通行できなくなって大渋滞を引き起こし、現在は4?5時間かかっている。

 同空港を拠点とするロシア最大の航空会社アエロフロートは「26日は1300人が乗り遅れ、航空券払い戻しで70万ユーロ(約7700万円)の損害を被った」と表明。その後も1日40万ユーロの損失を出し続けているという。

モスクワ市発注工事で大渋滞 飛行機乗り遅れ続出