ANA、ホノルル空港にラウンジ新設 A380投入、片野坂社長「ハワイに合わせた機内」 / 2017年11月22日

 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の片野坂真哉社長は11月21日、エアバスA380型機を2019年春から投入するホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧称ホノルル国際空港)にラウンジを新設することを明らかにした。


 片野坂社長はA380について「環境整備が着実に進んでいる。ファーストやビジネスのほか、ハワイのマーケット特性に合わせた機内のハード面充実を考えている」と語った。 ANAHDは、総2階建ての超大型機であるA380の新造機を3機購入。2019年春から全機を成田?ホノルル線に就航させる。エンジンはロールス・ロイス製トレント900を選定しており、座席数は500席から600席の間で検討を進めている。塗装は全機が特別塗装となり、「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付けた。

 ホノルルへのA380就航はANAが初めてとなることから、「空港当局も歓迎しており、2階建て対応のPBB(搭乗橋)建設も予定している。我々のラウンジも、新しく開設する準備が進んでいる」と述べた。

 ANAのハワイ路線は、成田?ホノルル線が1日2往復と、羽田?ホノルル線が1日1往復の計3往復。このほかに、北米路線で共同事業(JV)を展開しているユナイテッド航空(UAL/UA)の成田?ホノルル線(1日1往復)とコードシェアを行っている。

 現在ホノルルのラウンジは、ユナイテッドのラウンジ「ユナイテッドクラブ」を使用。旅客数が大幅に増えることから、自社のラウンジを展開する計画だ。

 一方、これまで提携していたハワイアン航空(HAL/HA)は、2018年から日本航空(JAL/JL、9201)との提携に切り替える。この影響について片野坂社長は、「ハワイ島やマウイ島を周遊するお客様もいるので、パートナーをしっかり確保していくのが課題。ボリュームは小さいが、コネクションサービスが課題だ」と語った。