トルコ西部で爆発と銃撃戦 2人死亡 クルド系武装組織の犯行か / 2017年1月 6日

 トルコ西部のイズミルで5日、クルド系武装組織とみられる男たちが裁判所前の検問所で自動車に仕掛けた爆弾を爆発させた。この攻撃で警察官1人と裁判所職員1人が死亡した。

現場となったイズミルのアイルディズ県知事によると、検問所で警察官らが車両の停止を求めたところ交戦となり、犯行グループが逃走を図った際に爆発が起きたという。

警察関係者や地元の報道によると、犯行グループのうち2人は警察によって射殺されたが、1人が現場から逃走した。アイルディズ知事は初期捜査の結果、クルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」が事件に関与しているとの見方を示した。

アイルディズ知事によると、現場からはカラシニコフ自動小銃や手りゅう弾、携行式ロケット弾なども発見された。トルコのユルドゥルム首相は、亡くなった警察官が「自らを犠牲にして、悲劇の拡大を防いだ」とたたえた。

トルコでは元日にも最大都市イスタンブールで、新年を祝う人々が集まっていたナイトクラブに男が侵入し、銃を乱射して39人が犠牲となる事件が起きたばかり。この事件では過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

警察はこの事件に関連して、イズミルでISの関係者とみられる20人を拘束していた。