葵祭、15年ぶり雨天順延 「社頭の儀」のみ 巡行は16日に / 2012年5月15日

葵祭、15年ぶり雨天順延 「社頭の儀」のみ 巡行は16日に

京都三大祭りの一つ葵祭は、雨のため15日に予定していた行列を16日に延期した。順延は1997年以来15年ぶり。上賀茂神社(京都市北区)と下鴨神社(左京区)で「社頭の儀」のみが営まれた。

 15日早朝、葵祭行列保存会や京都市などが会議を開き、行列「路頭の儀」の16日順延を決めた。

 下鴨神社で午前10時から始まった「社頭の儀」では、勅使が傘の下を歩いて舞殿に進み、祭文を読み上げた。参列者が順に拝礼し、俳優の津川雅彦さんも和装で一礼した。

 市観光協会などには順延について問い合わせが相次ぎ、上京区の京都御苑内の観覧席で順延を確認する姿も見られた。ツアーで下鴨神社を訪れた千葉市の丸山静枝さん(61)は「初めて行列を見るのを楽しみにしていた。今日帰らないといけないので非常に残念」と話していた。

 16日に行列を実施するかは当日の午前6時から市観光協会TEL075(752)7070、同協会ホームページで確認できる。16日も雨天の場合は中止となる。