北京市で「計器振り切れ」レベルのスモッグ、空の便に乱れ / 2012年1月11日

北京市で「計器振り切れ」レベルのスモッグ、空の便に乱れ

北京で10日、厚いスモッグが発生した影響で、市内空港を離発着する航空便150便以上が欠航や延期になった。在北京米国大使館は、スモッグがあまりにひどく、測定値の限界を超えたと述べた。

 中国の気象当局によると、北京市は厚いスモッグがたれ込め、市内一部地域で視界が200メートルにまで悪化した。

 独自に汚染を測定するシステムを持つ在北京米国大使館は、人体に最も危険性が高い直径2.5マイクロメートル以下の超微粒子「PM2.5」の観測値が、午前中のほとんどの時間帯で「針が振り切れる」ほどだったとツイッターで述べた。

 大気の状態を示す数値は、150以上が健康に悪いレベル、200以上が極めて不健康で、300以上で有害と判定されるが、10日は目盛り上限の500を超えたという。

 一方、直径10マイクロメートル以上の粒子「PM10」を測定する北京市環境当局は、北京市の大気は「良好」だったと発表している。